複列ボールベアリングから異音が発生した場合はどうすればよいですか?原因は何ですか?-寧波万順軸受有限公司

複列ボールベアリングラジアル荷重と両方向のアキシアル荷重に同時に耐えられるため、モーター、機械装置、ファン、自動車部品、その他の用途に広く使用されています。しかし、実際の使用において複列玉軸受から異音が発生した場合、装置の動作の安定性に影響を与えるだけでなく、潜在的な故障リスクを示す可能性があるため、タイムリーな調査と対応が必要となります。

1. 複列玉軸受の一般的な異音原因
(1) 潤滑不足または潤滑グリースの劣化
潤滑が不十分だと金属表面同士が直接摩擦し、鋭い摩擦音が発生することがあります。グリースが乾燥したり、黒くなったり、水分を含んだり、汚れたりした場合も異音の原因となります。ベアリングの騒音問題の多くは、最終的には潤滑状態に関係しています。

(2) 異物の侵入：粉塵、金属片、粒子状不純物
複列玉軸受の運転中にゴミや金属の切粉、粉塵などが侵入すると、転動体と軌道面との間に不規則な摩擦が発生し、「シュー」「カチッ」という音が発生することがあります。

(3) 不適切な取り付け: 傾き、予圧の不足または過剰
複列ボールベアリングは、組付け時に偏心や角度ずれ、予圧設定が不適切な場合、走行軌道に異常が発生し、異音が発生します。

(4) 軸受の摩耗または軌道の損傷
長時間の高速運転や過大な負荷、衝撃が加わると軌道面やボールが損傷し、連続的なノック音や低くこもった音が目立つ場合があります。これは通常、ベアリングが寿命に達したことを示す典型的な信号です。

(5) ベアリングの選定ミス
選定した複列玉軸受の定格荷重が不足していたり、使用条件に適合しない場合も、過負荷や速度超過により運転中に異音が発生します。

(6) 機器の共振またはシャフトのアンバランス
異音のすべてがベアリング自体に起因するわけではありません。機器の振動、シャフトの偏心、異常なベルト張力も、ベアリング構造を通じて騒音を増幅させる可能性があります。

2. 複列玉軸受の異音の種類はどうやって判断するのですか？
(1) 激しい摩擦音
これは通常、潤滑の問題または異物の侵入を示します。

(2) 連続的なカチカチ音やノック音: ボールの損傷、保持器の破損、または軌道面の剥離を示す可能性があります。

(3) 低周波のブーン音や振動音：多くの場合、不適切な取り付け、シャフトの位置のずれ、または不適切な予圧が原因で発生します。

(4) 不規則な金属衝撃音: ベアリングの深刻な摩耗または差し迫った故障を示している可能性があります。

3. 複列ボールベアリングから異音が発生した場合はどうすればよいですか?効果的なソリューション
(1) 潤滑状態を確認し、速やかにグリースを補給または交換してください。グリースが乾燥していたり、黒くなっていたり、水分を含んでいる場合は、徹底的に洗浄して再充填する必要があります。
低品質のグリースによる二次被害を防ぐため、機器に適合した高品質のベアリンググリースを使用してください。
適切な量のグリースを維持してください。多すぎても少なすぎてもパフォーマンスに影響します。

(2) 軸受内部および軸受周囲の異物を除去してください。
ケースを開けて、ゴミや金属の削りくずがないか確認してください。
シールやダストカバーに損傷がないか確認してください。
必要に応じてベアリングを清掃します (取り外し可能な構造の場合のみ)。

(3) シャフトを再取り付けして位置合わせします。
ベアリングが傾いていないか、予圧が正確であるかを確認してください。圧入には専門の工具を使用し、取り付け時にハンマーで叩いたりしないようにしてください。ベアリングハウジングとシャフトの嵌合が許容範囲内であることを確認してください。

(4) 損傷した複列ボールベアリングを交換する
剥離、亀裂、塑性変形などの明らかな損傷がある場合は、直ちに交換してください。そのまま使用すると、機器の損傷や安全上の事故につながる可能性があります。