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複列アンギュラ玉軸受を適切に取り付けて最適な性能を確保するにはどうすればよいですか?

複列アンギュラ玉軸受 は高精度、高負荷の装置に広く使用されており、その性能は機械全体の動作効率と寿命に直接影響します。最適なパフォーマンスを確保するには、正しい設置が不可欠です。この記事では、複列アンギュラ玉軸受を取り付けるための重要な手順と注意事項について説明します。

1. 準備
設置する前に、次の条件を確認してください。

クリーンな環境: ベアリングに塵や破片が入らないように、設置エリアを清潔に保つ必要があります。

工具の準備:ベアリング取り付け工具、トルクレンチ、グリスなどの適切な取り付け工具を準備します。

部品の検査:取り付ける前に、ベアリングとその嵌合部品に損傷や欠陥がないか確認してください。

2. 潤滑
取り付ける前に、ベアリングに適切に潤滑する必要があります。潤滑により摩擦が低減され、動作温度が低下し、耐用年数が延長されます。メーカーの推奨に従って適切なグリースを選択し、転動体と内輪および外輪の間に均等に塗布してください。

3. 適切な位置合わせ
取り付けるときは、ベアリングの内輪と外輪が正しく位置合わせされていることを確認してください。偏心や位置ずれはベアリングの早期故障を引き起こす可能性があります。位置合わせツールまたは基準線を使用して位置合わせを支援します。

4. 設置方法
ホットインストレーション工法:大型ベアリングの場合、ホットインストレーション工法が使用可能です。ベアリングを適切な温度(通常80~100℃)に加熱して膨張させ、素早くシャフトまたはシートに取り付けます。材質の耐熱限界を超えないようにご注意ください。

冷間設置方法: 小型ベアリングは手で直接取り付けることができます。損傷を防ぐため、特別な取り付け工具を使用し、ベアリングをハンマーで直接叩かないようにしてください。

5. 圧力分布
取り付けの際は、均一な圧力がかかるようにしてください。一点に過度な力が加わるとベアリングの変形や破損の原因となりますので避けてください。

6. 付属品を組み立てる
軸受を取り付けた後は、シールや止め輪などの関連付属品の組み立てを続けて、部品の嵌合や異物の侵入を防ぎます。

7. 走行試験
インストールが完了したら、初期動作テストを実行します。軸受がスムーズに回転するか、異音や異常振動がないか確認してください。必要に応じて、すべてが正常であることを確認するために、一定期間低速で実行できます。

8. 定期的な点検と保守
軸受は設置完了後も定期的に点検・整備を行い、作動状態を監視する必要があります。ベアリングの寿命を延ばすために、グリースを定期的に交換し、摩耗をチェックしてください。